坂のプロフィール 地域・No. 東京・文京区−16
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年8月11日

 

坂名 稲荷坂 (いなりざか) 別名
所在地 地図g  文京区本駒込4丁目と5丁目の間
目印  不忍通りの“駒込稲荷坂下”交差点から,本駒込4丁目と5丁目の境界を南に上る。坂途中の東側に神明公園があり,この公園の前がかなり急な坂になっている。
坂の特徴 坂の方向  南に上る
長さ  270m
傾斜  部分的にかなり急な坂(高低差9m,平均斜度0.6度)
形態  僅かに左右に曲がる
標識  坂途中の神明公園脇に文京区が設置した標識がある。
稲荷坂  いなりざか
 稲荷信仰は農業神である ウガノミタマノカミ に対する信仰で「稲なり」の転訛といわれる。狐は古来,田の神の使いと考えられたので 狐尊信の風が“稲なり信仰”と結合して,特に江戸時代になると盛んになった。
 これが,農村のみにとどまらず 都市にも普及して 商業繁栄を招来する神,そして家屋敷の“守り神”(地守神)となって 武家屋敷内をも含めて小規模な稲荷社を祀る風習を生むようになる。これを「屋敷稲荷」といった。
 こうした風習から来る生活感情と 付近の稲荷社とのかかわりのなかで拱らばれた坂名として特色があるが,ここの場合は 坂上にある江戸初期から続く駒込村開拓名主・高木家の「宗十郎稲荷」に起因する。
          文京区   昭和61年3月
由来 他  坂上にあった旧家の高木家に祀られていた「宗十郎稲荷」に起因する。(標識より)
命名時期  江戸時代
参考文献  
写真 撮影日  2002年2月 撮影者  M.Ogawa


稲荷坂 稲荷坂
稲荷坂 標識
稲荷坂

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