坂のプロフィール 地域・No. 東京・渋谷区−21
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年3月11日

 

坂名 南郭坂 (なんかくざか) 別名 南部坂(なんぶざか)
富士見坂(ふじみざか)
所在地 地図g  渋谷区東2丁目と3丁目の間
目印  明治通りの“東3丁目”交差点から,都立広尾高校の南までの道
坂の特徴 坂の方向  東北東に向かって上り坂
長さ  250m。
傾斜  やや急な坂(高低差20m,平均斜度4.6度)
形態
標識  坂の標識はなく,坂途中の「敬老館」の前に「服部南郭別邸跡」という標識が建てられていて,ここに 南郭坂 のいわれが説明されている。
服部南郭(なんかく)別邸跡        東二丁目10番
 服部南郭は,江戸中期の儒学者。漢詩人で 幼名を勘助,のち元喬(もとたか)といい 字を子遷(しせん),書斎を 芙蕖館(ふきょかん)と称しました。
 この場所は,南郭の別邸があったところで 邸前にある坂道は,昔から 南郭坂 あるいは 富士見坂 と呼ばれてきました。
 南郭は,天和三年(1683)に京都に生まれ,十六歳の時に 和歌と絵画をもって 江戸の柳沢吉保に仕え,また,荻生徂徠の門人となって,古文辞学と詩を学びました。三十四歳の時,柳沢家を辞し,ここの別邸で塾を開いて 在野の人となり,もっぱら漢詩文に親しみ,後継者の育成に努めました。宝暦九年(1759)没。享年七十七歳。
 著書に「南郭文集」「大東世語」「南郭先生燈下書」などがあります。
            渋谷区教育委員会
由来 他  江戸時代の儒学者・服部南郭の別邸があったため,この坂名で呼ばれた。(説明板より)
命名時期  江戸時代後期
参考文献
写真 撮影日  2002年10月 撮影者   M.Ogawa


南郭坂 南郭坂
南郭坂 説明板
南郭坂

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