profile/ゼームス坂

  坂のプロフィール 地域・No. 東京・品川区−15
報告者 M.Ogawa
報告日 2010年3月11日
登録日 2010年3月11日

 

坂名 ゼームス坂 (ぜーむすざか) 別名 浅間坂(せんげんざか)
所在地 地図g  品川区南品川5丁目と6丁目の間
目印  大井町駅の100m東の“ゼームス坂上”交差点から北東に入ると“ゼームス坂通り”商店街。大きな街路樹が繁って気持ちがよい坂道。
坂の特徴 坂の方向  南西に向かって上る
長さ  410m
傾斜  緩やか。(高低差7m,平均斜度1度,最大斜度2度)
形態  ほぼ直線
標識  坂上と坂下に,品川区が設置した標識が建っている。坂下には古いタイプ(白い角柱型)の標識,坂上には新しいタイプ(黒い角柱を斜めに切り落とした形)の標識。
ゼームス坂 Zemusu(James)zaka-Slope
 もとは浅間(せんげん)坂と呼ばれ,かなり急な坂でした。片側は切り落としになっていて,崖の向こうには品川の海が間近に迫って見えたそうです。
 明治時代,この坂の途中に英国人の J・M・ゼームスが住んでいたことから,ゼームズ坂と呼ばれるようになりました。
          品川区教育委員会
由来 他  かつては非常に急な坂だったが,明治時代,坂下付近に住んでいた英国人 J・M・ゼームスが,私財を投じて緩やかな坂に改修した。それ以来この坂は「ゼームス坂」と呼ばれるようになった。  J・M・ゼームスは,幕末にジャーデン=マディソン商会の長崎支社の社員として来日し,明治5年(1872)に海軍省に入って測量調査や航海術の指導を行った。(品川区HPより)

坂の中ほどにある“三越ゼームス坂マンション”の庭に,次のような石碑が建っている。

    ゼームス邸跡地について
 此の処は南品川英国人ジョン・M・ジェームス邸跡地である。
 M.ジェームスは慶応二年(1863年)二十八歳の時来日した。そして坂本竜馬等とも知り合い後に日本海軍創設に貢献し明治五年海軍省雇入れ以降幾多の変遷を経て住まいを此の地に構え隣人に慕われつつ明治四十一年七十歳にて没した。
 墓は身延山本堂裏山に在り「日本帝国勲二等英国人甲比丹ゼームス之墓」と刻まれている。
 その頃のジェームス在りし日を偲ぶ庭の欅も品川区の保存指定樹として樹齢百数十年の姿そのままに苔むす石垣と共に昔の面影を今に止めている。
          昭和三十八年十月
命名時期  明治時代
参考文献  品川区HP「ゼームス坂」
写真 撮影日  2004年3月 撮影者   M.Ogawa


ゼームス坂(旧標識) ゼームス坂(新標識)
ゼームス坂 坂下の旧タイプ標識
ゼームス坂 坂上の新タイプの標識

ゼームス坂 石碑(ゼームス邸跡地)
ゼームス坂
石碑(ゼームス邸跡地)

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